いきかたのリノベーションフェス
By HEAD研究会リノベーションTF Follow | Public

我々HEAD研究会リノベーションTFのメンバーは、これまで日本中で数多くのリノベーションのプロジェクトを手がけてきました。その経験から、リノベーションとは建物を単にきれいにすることだけを意味するのではなく、それに関わる人々も含めた地域の綻んだ糸をもう一度機能するように紡ぎ直すこと自体を、広義のリノベーションと呼んでいいのではないかという結論に達しました。それは言い換えれば、建物をリノベーションすることで、同時に人々の生き方までもリノベーションする可能性があるということです。

戦後日本の持ち家政策による建売住宅や、家具・家電・生活用品の規格化・画一化により、現代人は与えられたモノの中から選ぶことに慣れ、そのことに自由さえ感じています。例えば建設産業においても、当たり前のように与えられる事柄(例えば土地を買い、決められたルールに沿って設計し、材料・製品をどこからか調達し、お金を払うと施工してくれる人が現れ、完成するとメディアが取材に訪れるといったこと)に我々は完全に慣らされています。しかしそれは、世の中にたくさん存在する障壁を見えないようにさせられている(または見ないようにしている)だけであり、多くの人々がその状況から自分の生き方を変える術を持っていません。しかし、近年ではその不自由さに気づいたたくましい人々が、既存の産業構造の硬直状態を解き放ち、人々の生き方をリノベーションする多くの可能性を提案しています。

本シンポジウムは、20年前に廃業した銭湯兼ボーリング場をアートセンターとしてリノベーションした北千住のBUoYを会場に、既存の産業に大きなインパクトを与えるであろう重要な取り組み行っている若手の方々にお集りいただき、それぞれの実践をもとに今後のリノベーションの未来を3夜連続で議論するものです。